NO NEW YORK

 

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James Chance & The Contortions
DNA
Teenage Jesus And Jerks
MARS

   



■■■James Chance

 

君はどこでドン(コントーションズのドラマー)に会ったんだい?ドンはスタジオミュージシャンだって聞いてたけど。

 

違う、スタジオ・ミュージシャンじゃないよ。ドンとは実際バンドで一緒になる1年前位に知り合ってね。あいつは他のバンドに居たんだ。そのバンドはレイド・バックしたリズム&ブルース・バンドってな風で今でも名前もなしにやってる筈だ。俺も連中とサックスを吹いたりしてたっけな。

 

スクリューズに居た頃のジョディーも見た事があるよ。ずいぶん昔の。

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それだ!

 

ドンもスクリューズに?

 

うん…で、このインタビューは、コントーションズは…でない、って事についてなのかな?

 

そうそう、君はアイランドから出るアルバムの為に4曲程作ったわけだ。

 

そう。

 

その4曲は?

 

“Dish lt Out”“Jaded”“Flip Your Face”あとジェームス・ブラウンの曲で“Can't Stand Myself When You Touch me”。

 

あのアルバムの出方については満足してる?

 

完全とは言えないよ。もっともっといいやり方があった筈だ。あれは、口あたりが良過ぎて…。

 

誰かが君達のよりマースの方にイーノが時間をかけてプロデュースしたみたいだって

 

俺達の方がプロデュースされてるよ。

 

そうか、じゃ、今のバンドの音についてはどうだい?何人もドラマーを替えてドンに治まった今のバンドのね。

 

ああ、昔いたドラマーはどいつもひどくてさ。全く最低最悪だった。今のリズム・セクションはファンクだろ?たまにあんまりファンク過ぎて、生々しさを失うんじゃないかって心配するよ。

 

そのリズム・セクションと君とパットとアデルは素敵だと思うな。

 

そうしたかったからさ。

 

ティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークスを抜けた訳は?

 

俺がジャークスに居た頃、コントーションズでも一緒に演ってたんだ。掩は掛け持ちだってみんな思ってた。でもリディアがイギリスに行くって言い出しても掩は全然金なんか持ってなかったし、コントーションズもデビューを控えてた。それでリディアは俺をバンドから外したかったんだろうな。リディアはシンプルな音が好きなんだよ。

 

確かにね。君がジャークスと一緒に居たのを何度も見たけどあれはまるで……。

 

無駄だって言いたいんだろ。でも俺はギグをしてサックスを吹きたかっただけで、ハッピーだったよ。何を心配することもなかったし。

 

そうだね。今は全部君がコントロールしなきゃいけないもんな。でも本当にコントロール…?

 

ううん…つまり俺が客の中に飛び込んでケンカを始めるんだ。でも曲を続けようとすると、時々客の中の誰かが俺に殴りかかって来たりして、バンドはめちゃくちゃになってしまう。どうしたらいいかわからなくなるよ。リフを続けるか曲を変えていくか、どっちにしたらいいかわからないんだよな。たからコントロールできない時もある。でも俺が居る限りはただ音楽をプレイする、それ以上の事がある。わかるだろ?奴等が何をしようと関係ないさ。ステージを降りて歩き回ろうと、騒音を出そうと。何であってもさ。

 

客は、君達が他のバンドよりいい事をやってるって知ってるようだね。

 

俺にはわからないけど。最近はトロントでのように、結構長い時間演ってるよ。でも客は凄まじくてね。俺達は4曲ばかり湊ってから、今度は客に殴りかかってひどい言葉を浴びせてやる。で、次には“忘れちまえよ”って言ってそこら中歩き回るんだ。

 

まあ、そうなるのも無理ないな。

 

誰でもそうさ。俺が好きなように演るのは心の寛容さ以外の事。それだけさ。誰もステージでの俺なんか見られやしないぜ。

 

あのアルバムで聞く限り、君違が一番近づき安いバンドだってみんなに思わせるのはとんでもない迷惑かい?

 

さあ…他のバンドと俺は違うし。

 

でもあのアルバムじゃ、君は全部の曲に参加してるから、どうしたって3つのバンドと比較されるさ。

 

どうしてかな、わからないよ。あのアルバムは俺のアイディアじゃないし、あれは掩の特別の時期のものに過ぎないんだ。もし俺が自分の…あ…理想的な状況を作れるとしたら、他の3つのバンドとのアルバムは作らなかっただろうし…。ともか<ああいう風にはやらなかっただろうな。

 

それならどういう風に?

 

まず、俺はどんなアートのムーヴメントにも入れられたくない…。

 

そうだ、悪くないよ。だから君達のバンドはいいんだ。ちっともアート然としていない!

 

そう、アートなんか知ったことか。俺自身もティーンエイジ・ジーザスとはもう関係ないね。でも俺達とティーンエイジ・ジーザスは一緒さ。方法は違っても、聴衆に接する態度は基本的に同じなんだ。他のバンドの音は好きになれるけれど、ステージの構成が気に入らない。ステージに上がって、ただつっ立ってるだけで何かを作り出そうとはしないからさ。

 

じゃあ、君はステージをパフォ一マンス、音楽的イヴェントと考えるわけだ。

 

そうさ、でも演奏を派手にする必要なんてどこにもない。みんなが飛び跳ねてればいいってものでもない。俺だって始終客とやらかしてるわけじゃない。自分がそういう風に感じた時だけだ。そうしなければいけないとは思ってないよ。

 

時々、とても混乱するだろう?…CBGBでは君は血だらけになってステージに戻って来たじゃないか。僕にしてみれば、君が全てをどんな風に感じてるのか全くわからないよ。君は以前にも増して喚き散らしてるし…。

 

俺は次の曲を演りたかったんだが、みんなはとても俺が歌える状態じゃない、と思った。それで怒鳴ってやったんだ。血だらけの顔で次の曲を演りたかったんだよ。

 

そうか、あの時君は客じゃなく、バンドにめちゃくちゃにされたのか。はあ…君はいつも客にしてやられてるんだ。

 

客について何かを感じる必要はないね。要するにさ、奴等に感じなければならない理由なんかないんだ。俺の気持ちなんか奴等にわかるはずないしな。でも俺は、ステージに上がったら、奴等に俺を見つめさせる以上のモノをくらわせてやるぜ。

 

(hataeno)


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