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INSTALLATIONS   1979-1997


 

1983.7.23〜8 La Foret Museum 東京

 

 


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■■■■東京・ラフォーレミュージアムでのヴィデオ・インスタレーションは、「36台のモニターは、あるいは1台が独立して、あるいは数台がワンセットになって、それぞれほとんど制止に近い画像を流し続けている。その多くはニューヨークのアパートメントの最上階にあるイーノのロフトから、固定アングルで撮られたニューヨークの町だ。中には、最新作という、超高速度で撮影された女性の顔のクローズアップもある。………ここのモニターにかかっているテープは2分から15分の長さの物で、終わるたびに巻き戻して再生される。同時に会場内に流れる音響は、約20組のステレオで構成される。音量を絞ったそれらの音は、『オン・ランド』に似ているものもあり、『ミュージック・フォー・エアポーツ』を思い出させるものもある。特徴的なのは虫の鳴き声が豊富に使われていること、音量が小さく周囲のスピーカーの音が主に聞こえるので、会場内を歩いていると、音の風景も変わっていく」
(竹田賢一さん)。

 

■■■■5年前からビデオを取り始めたというイーノの作品は、イーノ自らも語っているように、絵画に極めて近い物だった。
 イーノの静かな曲が流れる会場の暗いひんやりとした空間。観葉植物やベンチもある。高低の変化をつけた床に36台のタテにしたTVスクリーンが点在している。4台1組の映像もあれば1台ぽつっと置いてあるものも。入り口正面は9台マルチの大画面。後ろ向きの裸婦が微妙なズレを見せながらゆっくりと動く他のVTRの動きも非常にゆっくりとしており、静止に近い画像もある。一番気に入ったのは4台がシンクロされたポートレートの作品。極度のスローモーションで表情の変化をとらえる。見る側の呼吸までゆっくりと変化していくようだ。36台の映像のズレと音楽との組み合わせは、2年間見続けても同じ物は出てこないようになっているらしい。高速で自動的に巻き戻しているためか、画像が消えている時間も短く、フェイドイン&アウトによって自然に画面にとけ込めるように配慮されている。技術面ではSONYの技術者が全面的に協力したもようで、「私は画面をタテにしただけです」と冗談まじりにイーノが語ったことによると日本の技術者はニューヨークに比べて相当すぐれているらしい。(パンフレットの中のメッセージで、イーノは「窓ぐらいの大きさのスクリーン=ビデオ壁紙」と「素人でも初心者でも遊べる使いやすいビデオ」の二つの技術革新を望んでいるが、そう遠いことでもないだろう。)
 イーノは元々美術畑の出身であったし、音楽を始める前は絵を描いていた。実際今も、影響を受けるのは絵画の場合が多いし音楽を創るときも絵画的、映像的に考えることが多いという。現在のビデオコンセプトを発見したときは自分にも絵が描けると思ったというが、環境音楽とジョイントさせたビデオ絵画はまさにイーノにぴったりの表現ではないだろうか。
 好きな画家はとの質問に、セザンヌ、カンディンスキー…と答え、現在活躍している人では、「あまり知られていないが」と断りながら、マイケル・チャンドラーと答え、さらに付け加えて、ジュリアン・シュナーベルらニューペインティングと称される人達の絵は好まない、私のめざす方向と反対である、と答えた。「長時間にわたって見たり聴いたりしても面白い作品を作るには“アクション”を増やすより減らす方がいい」というイーノの論理からすると、なるほどと思う。縦長の画面にしてのもアクションを少なくするためなのだ。
 くつろぐときに最近よく聴くのはブルがリアの宗教歌だというイーノが「今回の展示は一人で見てほしい。一人であることをより理解し感じられるように作ったものであるから」という。
何しろビデオ作品なので、そのすべてをここに書くことができないのが残念だが、イーノの中にある「時の流れの感覚」と言ったものを十分に感じ取ることができた。
( あいはら弓 さん)

 

 

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1989.8.19〜8.27 XEBC HALL  神戸 

 

 

■■■■「1960年代、ブライアン・イーノは美術学校で彼独自の捕らえどころのない発想を駆使 し、画家となるべく勉強していた。そして今、彼は“音と光の芸術家”である。1979年、ニューヨークのキッチン・センターで彼の初のビデオ・インスタレーションが催された。それ以降15カ国に渡り数々のインスタレーションが催されてきた。一般的に会場は美術館、アート・ギャラリー、パブリック・スペースなどが使用されたが、ニューヨークのグランド・セントラル・ステーションやベルリンのテーゲル国際空港等の一風変わった場所でも行った。1983年に催された東京でのビデオ・インスタレーションは赤坂にあるラフォーレ・ミュージアムにて行われた。イーノの次作のインスタレーションは日本の2カ所で催される。一つは東京、渋谷のシード・ホール。ここではイーノ自身が“音と光の彫刻”を作ることになっている。もう一つは神戸ポートアイランドにある神戸ファッション・タウンに建設されたばかりのTOA社のXEBCホールのオープニング・イベントとしてインスタレーションが催される。イーノ同様オバル所属のアーチストのマイケル・ブルックは今回のインスタレーションでイーノのアシスタントとして来日する。」「現在、イーノの音楽活動はおもに“音と光の彫刻”に重点を置いている。」「“音と光の彫刻”とは、イーノが制作した映像、オブジェそして音楽のことである。会場内では至る所に、オブジェが配置され、鮮やかな色とりどりの幾何学的模様が光を放ちながら、ゆっくりとその色を変えていく映像が浮き上がる。そしてイーノがインスタレーションように、特別に作曲した音楽が空気のように流れる。真っ暗なスペースの中で音楽が流れ、終わりのない鮮やかな光の映像が、鑑賞できるようになっている。」
1989.8.19〜8.27 XEBC HALL 神戸 フライヤーから )

 

 

 1990.9.25〜10.7 aMLUX  東京 

 


■■■■「…そしてイーノは昨年に引き続き、1990年9月に3度目の来日を果たす。83年には赤坂のラフォーレ・ミュージアムで大型ビデオ・インスタレーション(「サーズディ・アフタヌーン」がサウンドトラックになっているビデオ作品もこのときにされたものだ)。」「イーノのインスタレーションは必ず設置される会場の雰囲気に合うようにそれぞれ違った内容で作られる。最近はロンドンのトッド・ギャラリーで、常に変化しつつある光と音の“波”が中心のビデオ・スカルプチャー展『コンテンポラリー・データ・ラウンジ』、そしてバービカン・センターのコンサーヴァトリーでは、南米はコロンビアのアマゾン地方とアフリカのカメルーンそれぞれの熱帯雨林の自然音とイーノ自身の音楽をまぜた『トロピカル・レインフォレエスト・サウンド・インスタレーション』を作ったばかりで、彼がどんなものを考えてくるのか、大変楽しみである。」
(1990.9.25〜10.7 aMLUX  東京 フライヤーから )

 

 

 

INSTALLATIONS  


1979
July :  Kitchen Centre. New York, USA

1980
February : Paul Ide Gallery, Brussels, BELGIUM
May : Hallwals. Buffalo, New York, USA
June : La Guardia Airport, New York, USA
July : Walker Art・Centre, Minneapolis, USA
August : New Gallery of Contemporary Art, CIevelana, USA
Contemporary Arts Museum, Houston, Texas, USA
Aug./Sep : ARC, Toronto, CANADA
September : Grand Central Station, Nuw York, USA

1981
June : Aluminum Nights. Bonds, New York, USA
July : Universitv Art Museum, Berkeley, California, USA
July/Aug : The New museum, New York, USA
Aug./Sep : St.Louis Arts Museum, St. Louis, USA
November : The Art GalleTy, Toronto, CANADA

1982
February : Vancouver Art Gallery, Vancouver, CANADA
Feb./March : Espace Lyonnais D'Art Contemporam, Lyon, FRANCE
Apr/May : Biennale of Sydney, AUSTRALIA
May/June : Stedelijk Museum, Amsterdam, HOLLAND
June : Almeida Theatre, London, ENGLAND
July : ICA, London, ENGLAND

1983
January : Museum of Modern Art, Oxford. ENGLAND
Concord GaIIBry, New York. USA
April : Galleria de Cavallino, Venice, ITALY
May : Festival of Vienna, Vienna, AUSTRIA
July/Aug. : La Foret Museum, Akasaka, Tokyo, JAPAN
[large instaliation with 36 monitors]
Septemher : Centre National D'Art et de Culture Georges Pompidou,
Paris, FRANCE
December : ICA, Boston, USA

1984
January : Der Hang zum Gesamtkunstwerk, Festival Institute Unzeit,
West Berlin, GERMANY
February : Tegel Airport, Berlin, GERMANY
March : Maison D'Accueil, Lille, FRANCE
May : Maison de la Culture, Grenoble, FRANCE
Sept./Oct. : “The Luminous Image”, Stedelijk Museum, Amsterdam, HOLLAND
“Crystals”,Church of S. Carpoforo, milan, ITALY
October : Video Culture Canada, Toronto, CANADA
December : Century 66, Toronto, CANADA

1985
January :  2nd International Conternpofary Art Fair, Olympia, London, ENGLAND
February : Museo del Risorgimento, Rome, ITALY
“Another Room”, Frankfurter Musikmesse, Kongresshalle. Frankfurt, GERMANY
June : Galleria del Cavallino, Venice, ITALY
October : 1st Frankfurt Public Desig Fair, Frankfurt, GERMANY
[ audio only ]
November : Kultufhuset,Stockholm, SWEDEN
Art Fair, Zwirner Gallerie, Cologne, GERMANY

1986
January : Husets Udstillinger, CopBnhagen, DENMARK
Mar/Apr : Place #11, Riversirde Studios, London, ENGLAND
Apr/May : Espace #12, CNAC, Grenoble, FRANCE
June : Place #13, Douglas Hyde Gallery, Dublin, EIRE
Jun./Sept : The Venice Biennale, Venice, ITALY
August : Place #15, Markthalle, Hamburg, GERMANY
Octoher : Place #16, Carpoforo, Milan, ITALY
November : “Interaction”, Camden Arts Centre, London, ENGLAND

1987
February : Place #18, Casino dell' Aurora, Rome, ITALY
March : “In Harmonic Space”, Ospedale degli Innocenti, Florence, ITALY
June/July : Place #19, Crossover Festival, Bari, ITALY
July/Sept : Orto Botanico, Rome, ITALY [audio only]
October : “Mistaken Memories”and “Thursday Afternoon”only, Sao Paolo
Biennale, Sao Paolo, BRAZIL
Nov./Dec : Place #20, Palau Solleric, Palma de Majorca, SPAIN

1988
January : Place #21, Alhondiga, Bilbao, SPAIN
February : “Latest Flames”, The Exploratorium, San Francisco, USA
March : “Mistaken Memories”,“Thursdav Afternoon”,“Fortraits”
Adelaide Biennale, AUSTRALIA
Aug./Sept : “Relics, Charms & Living Rooms From The Recent Past Found
Hidden Among Strange Trees”Werkstatt, Berlin, GERMANY
“Latest Flames”, Santa Monica Museum, Santa Monica
California, USA

1989
April : “Relics, Charms & Living Rooms From The Recent Past Found
Hidden Among Strange Trees”, Frankfurt, GERMANY
May : Place #23, Zaragoza, SPAIN
“Relics, Charms & Living Rooms From The Recent Past Found
Hidden Among Strange Trees,”Paris, FRANCE
Seed Gallery, Tokyo “Video Sculptures”
“Sound & Light” Xebec Hall, Kobe, Japan
“Tropical Rainforest Sound Installation”, Winter Garden, New York
“Haloes On Common Place Objects”, Gallerie VVK, Hannover, Germany



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1989.8.19〜8.27 XEBC HALL  神戸



1990.9.25〜10.7 aMLUX  東京
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1990
"Contemporary Data Lounge", Todd Gallery Soho, London UK
"Tropical Rainforest Sound Installation" Barbican, London (audio only)
"Natural Selections: Eclipses, Mutations and Living Data", Triennale Building, Parco Sempione, Milan, Italy
"Natural Selections", Amlux Building, Tokyo, Japan
"The Quiet Room", Galerie Lavalin, Montreal, Canada

1992
'Tropical Rain Forest' Sound Installation, Winter Garden, New York
'Geological Cinema': light, sound and slide installations, Cueva de los Verdes, Canary Islands
'Scribble' piece and slide installation, Centre d'Art Santa Monica, Barcelona, Spain
'Geological Cinema', Royal Danish Academy of Fine Art, Copenhagen, Denmark
"Perfume, Defence & David Bowie's Wedding", Lecture and slide installation, Sadlers Wells, London

1993
"The Future Will Be Like Perfume", Martkhalle, Hamburg, Germany
"Neroli", Circulo de Bellas Artes, Madrid, Spain

1995
"Self Storage", with Laurie Anderson and students from the Royal College of Art,
Wembley,UK


1996
"Generative Roomscape 1", Sonambiente Festival, Berlin, Germany.


1997
"Music For White Cube", White Cube Gallery, London



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