Eno:Eno

“AMBIENT”SPEAKER SYSTEM

 


 

私はこの音楽を「内面から体験する」環境的なものと考えている。それゆえ、私はこの4チャンネル・ヴァージョンを出そうと考えていたが、(私も含めて)ごく少数の人しか4チャンネル・システムをもっていないということを実感して、この考えを捨ててしまった。

しかしながら、私はこの数年間、組み立てるのも簡単で費用もかからないスピーカー3台のシステムを使っている。それは、どんな音楽にも、広いステレオ感を伴って、よい効果をあげる。その結果は、わずかではあるが明らかだ……音楽を広げ、音で部屋を大きくするような感じを受ける。

普通のステレオ・システムに付け足すものとして、必要なものは、スピーカー1台とそれ分のスピーカー・コードだけだ。このスピーカー3台のシステムでのスピーカーは、超低周波を再生するようなものは必要なく、小さいか「ミニ」スピーカーが適当なのだ。

図に示したように、新たなスピーカーの2つの末端は、アンプの2つのプラス(赤)のスピーカー・コクネターに接続される。このスピーカーは、聞き手の背後のどこかに置かれる……もともとあるスピーカー装置によって底辺がつくられる三角形の頂点として。このシステムの予期せぬ効用の一つは、可聴範囲の増加ということだ…その部屋のほとんどどこでも感じのよい(たとえ「正しく」なくとも)ステレオ・サウンドがもたらされる。

私は実験を繰り返して、このシステムに到達し、それがどうして働くのかは本当のところよくわからない。そこで起っているだろうことは、ステレオの両方のスピーカーに共通しない音をその三番目のスピーカーが再生しているということ……つまりステレオの中央に定位していないすべてのもの……これは、共通の情報がそれ自体と重なって、位相から外れた状態になり、相殺し合うためだろう。

技術的なことを言えば、付加したスピーカーのインピーダンスが低ければ低いほど、その音は大きい。もし、その音が大き過さると思ったら(こういうことはあまり起らないが)、ポテンショメーター(6−12オーム、すくなくともlOワット)を回路のなかに入れるか、そのスピーカーを遠ざければいい。

訳:芦川 聡さん    どうも

 

ambient.jpg (7043 バイト)

 


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