失敗しない音響系

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「音響」ものらしき,おもしろくもありつまらなくもある音
みさお  20011206

 

1 Rhythm&Sound

basic channel ベーシックチャンネル系(この系というのがよくわからないのですが,一応メインの2人〜ベルリンのモーリッツ・フォン・オズワルドとマーク・エルネス:この2人によるモーリツィオというプロジェクトもあるとのこと)がいて,色々なレーベルからレコードを出しているそうです。Remixという雑誌の2001年の11月号で特集されていますので興味のある方はお探しになってもいいかもしれません。「ベーチャン」とも呼ばれているようです。

Rhythm&Sound というレーベルのCDです。これは良いです。まずジャケがナイスです。クラフトワークの radioactivity ( 放射能 ) しています。暗雲と同心円がデザインされています。この同心円はこれをみただけで,鉄腕アトムからスーパージェッターまで「もうだめ」という方が多数いらっしゃると思います。女性のミニスカ同様「ルール違反,インチキ」かもしれません。ダブとベーチャン系のモーリッツ・フォン・オズワルドさんが作ったMシリーズの音を継承しています。

全部「雑音」が入っています。「ザー」って背後で言ってますんでこれは間違いなく「雑音」です。ダビングを繰り返したりすることによって入るノイズを削除していないのか,暴走族ではありませんが「わざとやってんだよ?文句あっかよ」という姿勢がいいですね。

ダブはレゲエの「んちゃ,うんちゃ」というリズムを主体に年末には欠かせないあのカラオケのエコーを効かしまくる,という手法で作った音ですね。なんで「んちゃ,うんちゃ」がさいご「うん ちゃちゃちゃちゃーちゃーん うぉん,うぉん,うぉん・・・」となって「アー気持ちいいい」という音です(雑音あり)。

ただし,日本であの赤黄緑のラスタカラーが「変な人?」と思われるのと同様,ちょっと民族臭が気になる人には6曲目のOutwardをおすすめします。これは,若きピアノ演奏家が不治の病にかかって指が動かなくなっちゃうんです。そんで,「ボカーもーだめだよ,繭(まゆ)子さーんっ・・・」って言いながら「がーん」ってピアノをたたきますよね。ま,3歳になる親戚のガキが大人の注意も聞かずに何度もピアノをたたくって言ったほうが正確かもしれませんが・・・。その時の音をサンプリングして,それを「タン ウン タ タン タン ウン」というリズムの構成に構築します。そしてそれを繰り返す・・・。という手法で作られた音響です。まー洞窟の中でごわんごわんとなってるような音で気持ちいいです。

5曲目のsmile(w/savage)という曲はサヴェージというおじさんが背後でぶつぶつつぶやいています。

 

2 monolake gobi.the desert EP

これは「うーん」とうなってしまいました。

虫が鳴いてます。 ギシ,ギシ,ギーギーって・・・。背景にはイーノっぽい音が流れています。情景としては以下のような感じでしょうか?

「うー,暑い,暑い・・・。くっそーうちはクーラーないかんねー。ふん,クーラーなくたって,俺はなぁ,ナウイ”ぶらいあんいーの”のサイトの主宰(しゅさい)者なんだぞ!!ほれ,イーノをかければ,その高度に構築された音楽言語が主体をやさしく包み込んで絶対零度の彼方にこの私を・・・・。くくくくく・・・。やっぱ暑いわ・・・。そーかっ,窓開ければいいんだよな,窓を」「ガラッ」「よーし,こうすれば・・・,あっ,虫がないとるわ,イーノと虫の声かぁ,」「西洋の音楽理論を越えたイーノの楽曲がこの東洋の地日本でまさにアンビエントな音響空間を創出しとる・・・」「ゴツン」「へ?なんだよ今の音?」「ゴツン」「へ?まさか上のやつ,こんなくそ暑いのに女でも連れ込んで・・・。」「ゴツン」「うるせーなー,くそー,もうたまらんぞー!!」 って,あれ,なんか誰かの「夏の日」のような感じになってしまいましたよ,隊長!。

タイトルはゴビ砂漠だそうですが,これは「デザート」ではなく「下宿」としたほうが適切ではないでしょうか。ちなみにリミックスの11月号には以下のように記述されています。

Remix 2001 11 No.125
Max/msp
Reactorなどのコンピュータ,ソフトで作られたノンビート・アンビエントの傑作。人知を越えた所で鳴り響くがごとき美しい音響。Monolakeの名前を幅広い層に知らしめた名盤。1曲36分。

まー人知を越えたとはうまいこと書いてるなーと。確かに人知を越えてますよ。

「ジー,ジー」

 

3 TORTISE millions now living will never die

で,今流行りのシカゴ学派のトータスさんです。「トースター」とか「タートル」とかいうよけいな言葉がちらつきますが,なんでもポストロックだそうです。

この「ポスト」っていうのも最初「ポストモダン」といわれて「ポスト」を連想してしまったのです。ま,「後」ですよね後醍醐の「後」。1曲目のDjed 20:53。なんかコンキンコンキンコンキンって金管楽器みたいなのがリズミカルに響きます。でこれはあんまり新しいとかじゃなくてフィリップグラスの猿まねかなーと思ってると,いきなし針が飛ぶんです。これは最初「渋谷のバナナレコード」で聞いたときはびっくらこきました。
だっていきなし曲の途中で

  ず
    ず
    
  ず
      
  ず
        
  ず
          
   ず 
          ず〜〜

                    

               って針がとぶんですよ。ま,それだけですけど・・・ 

 

4 HOODRUM RE-EDIT

日本のDJ田中ふみやさんのHOODRUMCDです。ダンボールのようなジャケットです。右下に「WINDOWSのシステムを再構築中です」という時の太鼓が浮き彫りになってます。

1曲目CLASSICS1うみねこがないてます。これはもう「うみねこ」でしょう。で背後にゆるやかに流れる音。どうしても「浜辺のもや」とか「浜辺の朝」を連想してしまいます。

2曲目「うぉーん,うぉーん」 と寄せてはかえす音に「たったかたったか」とおもちゃの騎兵隊が近づくようなリズムが刻まれています。

 


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