金沢ライブ絵巻その1「金沢へ向かう旅」

2003年7月26日、握り締めた「青春18きっぷ」から始まった物語。
それはもう、2年以上も前からの懸案のライブ。
さぁさ、ご一緒できたあなたも、そうでないあなたも、
この旅の絵巻をお楽しみください。





交通費はこれだけだ




まず、真ん中のが「青春18きっぷ」
JRが発行している超破格乗車券。
5回分で 11,500円。
1回っていうのは、乗車したその日いっぱい。
改札を入る時に、日付け入りスタンプが押される。
この日じゅう、どこまででも行っていいよん、という具合なのだが、
だけども特急、急行、グリーン車なんてもちろん駄目、というルール。
その名前から、利用に年齢制限があるのでは? と思わせるけど、
ところがぎっちょん(←古すぎ)そんなこたないのよ。
これはたぶん、そのくらいの年齢の人が持つ時間と体力が無いと使えないよ〜ん、という意味なのだ。
ま、発行が学生さんの春、夏、冬休みに合わせた限定期間ってのが、FOR学生さん、ってカンジですが。

で、今回
行きは、深夜0時過ぎに乗車して、ほぼ11時間かけて最寄り駅から長野を北上して糸魚川で日本海に出て、西へ。
昼前に金沢着。
帰りは、夕刻に金沢を出たら、まず日本海を西へ琵琶湖に添って南下して米原から名古屋に出て東へ。
翌日の早朝に東京着。金沢を出てから約10時間。
ということで、青春18きっぷ3回分= 6,900円+夜行列車の指定券 510円×2。計 7,920円也ィ。





懸案ライブっていうのは

出発の前に、まず「どうしても金沢に歌いに行きたい」と思ったのは何故かって話から。
2001年、とある機関誌で私は取材を受けた。
そこには、この site の URLが掲載された。
そこにアクセスして、メールを送ってくれた Yuri さん、この人が金沢在住のミュージシャン。
バーチャル交流が続き、いつしか、一緒にライブに出たい! という思いが、
どんどん、どんどん膨らんでった。
そして、この度、やっとのことで、そのライブが実現となったのだ。





いざっ! 夜行列車でとろとろ出発


さてさて、まずは、あいにくの雨のところ、重たい荷物をかつぎJR立川駅で「ムーンライト信州」を待つこと40分。
東海道線が大雨のために遅れ、その影響で、こっちも遅れてる。
鉄道事情に詳しいその道の I さんのお陰で、不安になることもなく乗り込む列車を迎えました。

列車に乗り込むと、み〜んな登山モード。
通路にど〜んと寝転んでいる人の所を、すいません、ちょっと通してもらって、指定席に着く。
電力危機なのに冷房効き過ぎですわJRさん。さすがに寒いので切符拝見って車掌さんが来た時にお願いしてみた。
私の要望も叶い、眠るるるる。といっても、実際は目を閉じて長い時間を過ごしたって感じ。



な〜んか、朝の気配。
目を開けると、窓の外は雨も上がり、畑と山が拡がる景色。
こういう景色の中で毎日を送ったら、そりゃ、違う人間になるよなぁ。


(車窓のガラスが曇ってる。外はいい天気。太陽の光が当たっている山の斜面は輝いている)

本当に久しぶりの心穏やかな朝を窓の外に感じながら暫く列車の揺れに身体をまかせているうちに
甲府、松本を過ぎて、終点の信濃大町に到着。
次なる列車に慌てて乗らず1本見送っても、その先の列車は結局同じになる。
Iさんの周到な乗り継ぎリストは実に有り難い。

折角の山あいの駅、外へ出てみることに。
青春18きっぷの大きな利点は、途中下車オッケーってこと。



そぉかぁ。同乗してた大きなリュックの人達は、黒部渓谷に向かっているのだな。
駅構内にはこんなセットが。
列車到着直後は、この前に長机が設置され、その往復割引き切符を求める人の列が出来てた。



にわかに、空腹だってことを思い出した。
そうだ、BBSにJさんが書いてくれてた。
「この次の乗り換え駅の前には、ホントになぁ〜んにも無いから、買い物は信濃大町で!」
そだ、じゃ、朝ごはん、朝ごはん。買いました、朝ごはん。



朝ごはん持って乗り込んだ電車はディーゼルカーの大糸線
写真では確認できないけど「ワンマン」って書かれている。
ディーゼルカーなんだ、って教えてもらったのだが、
どこが違うのか? わからない私。
私にとっての違いは、この右の写真の料金支払いシステム。
途中駅は無人のところもあるのか?
駅に着くと乗車する人に向けての車内アナウンスが響く。
「整理券をお取りください。整理券をお取りください。整理券をお取りください。」
で、駅に着く直前に下車する人に向けての車内アナウンス。
「お降りの際は、前のドアから。整理券と運賃を運賃箱にお入れください。
定期券の方は運転士にお見せください」

右の写真の上方に見えているオレンジの文字が、整理券と運賃の対応表。
ウチの近所の私鉄バスのシステムと同じだ。


進行方向左側の席に座ったんだけど、窓の外に初めて見る景色。
シーズンオフのゲレンデだ。そう、白馬スキー場の辺りなのです。
ゴルフコースを眺めてるみたいで、整然として美しかった。
ごはん食べてたので、写真はありません(笑)。
そんな景色を見ながらの朝ごはん。

 うまい!



窓の外も、普段の私の生活から考えると、まるで別の星の景色のよう。

あ〜〜 これぞ、のんびり鈍行列車の旅。



そうこうしているうちに、その、なぁ〜んにも無い駅 南小谷(みなみおたり)に到着。
駅に降り立つと、聞こえてくる音は、鳥の声と風の音だけだ。
時折届く車の音が、現代に居ることを思い出させる。

次なる列車もディーゼルでワンマン。



その次の列車はちょっと綺麗だぞ。



そして、富山に着いた。
踏んだコトないぞ、富山の土。
乗り換えまでに少し時間があったので、早速、駅前探検。
今や、どこの地方都市も、そんなに大きな違いがないなぁ。
建物はなんら変わったものは無かったのだけど、
私はこのカラフルな乗り物に注目。
路面電車だ!
路面電車って、九州と東京にしか走っていないと思っていた私って無知だった。
で、富山のそれは、1台1台、違うペインティングが施してある。
それはちょうど、都バスが色んな車体広告で染められているのと同じだ。



で、次に乗ろうとした列車で、またまた初めての光景を見た。


蛍光灯の交換。え?珍しくない? でも私、今まで見たことなかったのだ〜。

で、11:41 に、この列車は金沢に到着。
が、しか〜し! 降りずにそのまま乗ってった。
降り損ねたワケじゃないのだ。
BBSに登場するとき、いつも「あさがおの街より」って書いてくれる Aさん
気になって、気になって、気になってたのだ〜。なので、いざっ、その街へ!

季節は丁度、梅雨開け寸前。ナイスタイミングで街をあげてのあさがおまつり
なんてラッキーなんだ〜!!!
金沢駅から西に3つめの松任(まっとう)駅。
この街は、江戸時代「あさがおや、つるべとられて、もらひ水」という句が詠まれた地。
今年は、それを詠んだ千代女生誕300年とのことで駅のホームにも幟がはためいていた。
そして、こんなふうに朝顔の鉢。



戻る電車の時刻を確認して、ちょっと改札の外に出てみると、駅前ターミナルに
井戸を再現したものと句碑。

この写真 右に見えている建築物は、ふるさと館
なんと、あさがお展開催中。
どれどれ。

歴史深い建物と美しい苔が息づいている庭の静寂。
小さく小さく呼吸しているような朝顔。



わたしも深く呼吸をして、また駅へとゆっくり戻った。





そしていよいよ、金沢へ

ライブ会場「メロメロポッチ」は近江町市場の一画にあり、駅から徒歩だと15分という情報だ。
そして宿泊ホテルは、そこから1.5キロくらい離れた所にある。

駅に降りたらまず、どこへ行くか、ってのも決めてなかった私。
どっち先に行くかなぁ?
あっ、そうだ! みんな口々に「日本海の魚はうまい! 昼は市場で食べるべし」
そう教えてくれたのだ。
時刻も丁度昼時。まずは市場へ行こう!

観光マップを予め買ったりしない私、駅で広告入り周辺地図を入手。
ふむふむ。バスは200円。チェックインは3時で……。
すると目に飛び込んできた文字。レンタサイクルは、この50m先
これだ、これだ! チャリ好きの私。迷わずその矢印の示す方へ。

そんで600円で、3時間だけ、このママチャリの主となった。
このブルーのフレームは、学生時代に貯金はたいて買ったランドナースポーツサイクル車の色とよく似てる。
この写真は、市場の入口の鋪道に止めたとこ。






なるほど〜ぉ〜



土曜の午後1時半頃の市場の様子。
アメ横にそっくりだ。
美味しそう〜〜〜。生牡蠣食べたいッ。

でかい BAG 持って歩いているのに、そんな私に向かって八百屋の人が
「大根菜、安いよ〜、持ってかない!?」
「きゅうり、どうかな〜」

なんで、八百屋に限って声かけてくるんだろう?
そういう食材売ろうとするってことは、地元の人に溶け込んでたのか? ワタシ?

ぐる〜っと、ひと周り見てから、海鮮丼食べさせてくれる店に入った。
ホントは、長蛇の列になってる店にアタックしたかったのだが、
気長に待つ時間は無いのだ。

それで、コレいただきました。

うまい!!

お刺身のシャキシャキ、コリコリ度が、いつも東京で夕餉に食しているヤツとは違うっ。
これが噂に高い日本海の海産物なのね〜。


↑つづきの「メロメロポッチの夜」も読む

↑TOPへ戻る